ソ連体制から〈バルトの道〉を経て、独立へ向かう道のりをたどる、知られざるラトビアのベストセラー小説『ソビエト・ミルク』(新評論)の邦訳刊行に合わせ、来日する著者ノラ・イクステナ氏によるトークイベントを開催します。
イベント概要
ラトビアは、2018年に建国100年を祝いましたが、その間の半世紀はソ連邦の一部でした。本作は「私たち、ラトビア、20世紀」をテーマにラトビアの現代作家たちが取りかかった小説シリーズの一作です。2015年の出版以来、本国で記録的なベストセラーとなりました。
原題Mātes piensの直訳は『母乳』であるように、物語はこの時代に生きねばならなかった母娘の関係を通じて、ほろ苦い歴史を想起させる静かに熱い記憶が軸となっています。同時に、ラトビアらしい森や暮らしの匂いも漂わせます。さらに、キリストや正教会の聖人にちなむ名の人物や、ジョージ・オーウェル著『1984年』のウィンストンが登場するほか、アメリカのカウンターカルチャー、ブレジネフの死、チェルノブイリ原発事故、そしてベルリンの壁崩壊までの20世紀後半を大きく揺るがした出来事を肌身で感じとっていた人々の姿が描かれています。
英訳Soviet Milk(2018年)は、「今となってはまるで想像できないような時代であっても、ヨーロッパがようやく勝ち得た独立の自由を固守し、それに価値と重きを認めることに失敗すれば、いとも簡単にそっくりそのまま再来しかねないことを強く喚起する物語」〈ガーディアン紙〉など、ロンドンブックフェアにて称賛されました。EBRD(欧州復興開発銀行)文学賞(2019年)の最終ノミネート作品です。
- 日 時:2019年10月5日(土)19:00〜21:00(開場15分前)
- 場 所:代官山 蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース
- 参加条件:代官山 蔦屋書店にて、対象商品をご予約・ご購入頂いたお客様がご参加いただけます。
- お申し込み方法:
以下の方法でお申込みいただけます。
1 代官山 蔦屋書店 店頭 (1号館1階 レジ)
2 お電話 03-3770-2525 (人文フロア) - 対象商品:
書籍『ソビエト・ミルク』(新評論・2,000円/税抜)+ イベント参加券(500円/税抜)セット 2,500円(税抜)
★2019年10月1日に消費税率の変更が予定されております。
税込の金額は予約した日に関わらず、実際にお会計頂いた日の税率での計算となります。 - 主 催:代官山 蔦屋書店
- 共催・協力:駐日ラトビア共和国大使館 新評論
- イベント詳細は 代官山 蔦屋書店のイベント詳細ページ をご覧ください。
- 問い合わせ先:℡ 03-3770-2525(代官山 蔦屋書店人文フロア)