イースター島の悲劇
「絶海の孤島」の成立から崩壊に至るミステリアスな歴史が現代社会に問いかけるもの
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イースター島の悲劇
- タイトル
- サブタイトル
- 倒された巨像の謎
- 著者・編者・訳者
- 鈴木篤夫著
- 発行年月日
- 2002年 6月 25日
- 定価
- 2,750円
- ISBN
- ISBN4-7948-0470-9
- 判型
- 四六判上製
- 頁数
- 256ページ
著者・編者・訳者紹介
著者-鈴木篤夫(すずき・あつお) /1938年生まれ。東京水産大学卒、宝幸水産(株)理事を経て、JICA派遣専門家としてチリ共和国経済勧業復興省、水産次官官房勤務。 在職中は、スペイン、アフリカ、南米の駐在を経験。現在、通訳・翻訳ボランティアで活動中。
内 容
イースター島のモアイ像について知ってはいても、あの奇怪な石像が全て倒されていたことを知る人は少ない。なぜ、倒されてしまった のか、島にまつわる、もろもろのミステリーの解明に筆者は取り組んだ。さらに、謎の解明はこの島に止まらず、南太平洋、南米、日本に 跨がる文化史的な史実にも波及する。
そして、ミステリーの定番であるモアイ像(伝説、製造、運搬、倒壊、戦争)、コハウ・ロンゴ・ロンゴ(謎の未解読文字)、鳥人儀式(伝説 、慣習)、モアイ・カバ・カバ(謎の木彫人形)など、神話・伝説も含めて、この島のミステリーをあらかた網羅している。
ストーリーは、さらに、彼ら(イースター原住民)の祖先は何処からやって来たのか、検証はポリネシア人の植民航海時代から始まってヨ ーロッパ人による大航海時代に至る南太平洋の諸相を描いている。また、縄文人とポリネシア人や南米先住民との関係を、あながち無関係 ではないという可能性を示したり、ノルウェーの学者トール・ヘイエルダールの先住民南米渡来説に対し、南米交流説を検証している。ほかに、ムー大陸の謎なども取り上げた。ここから歴史はさらに遡及して、ポリネシア人の祖先であるモンゴロイドの足跡を辿る。たとえば 、定説では南米の先住民族はモンゴロイドがベーリング海峡を渡って北・南米大陸に拡散したことになっているが、南太平洋経由で海を渡 って植民したのではないかという可能性も示している。また本書では、ゴーギャン、サマセット・モーム、メルビル、ピエール、ロティ、 司馬遼太郎、チャールス・ダーウィンなどの書いたものを色々な場面で傍証として引用している。
「地球上で一番遠い島」と呼ばれているこの絶海の孤島で演じられた悲劇とはどんなものであったのか、外界と全く隔絶された社会で作 られた島の成立から崩壊に至る歴史をたどるとき、ミクロコスモスとしての島の歴史は、民族、国家、ひいては地球の将来を暗示していな いか、これは、現代社会に対する警鐘として、われわれにも問われている問題である。
本書は、筆者がチリに駐在したときに訪れたイースター島の出来事をノンフィクション・ノベル風にまとめたものである。
そして、ミステリーの定番であるモアイ像(伝説、製造、運搬、倒壊、戦争)、コハウ・ロンゴ・ロンゴ(謎の未解読文字)、鳥人儀式(伝説 、慣習)、モアイ・カバ・カバ(謎の木彫人形)など、神話・伝説も含めて、この島のミステリーをあらかた網羅している。
ストーリーは、さらに、彼ら(イースター原住民)の祖先は何処からやって来たのか、検証はポリネシア人の植民航海時代から始まってヨ ーロッパ人による大航海時代に至る南太平洋の諸相を描いている。また、縄文人とポリネシア人や南米先住民との関係を、あながち無関係 ではないという可能性を示したり、ノルウェーの学者トール・ヘイエルダールの先住民南米渡来説に対し、南米交流説を検証している。ほかに、ムー大陸の謎なども取り上げた。ここから歴史はさらに遡及して、ポリネシア人の祖先であるモンゴロイドの足跡を辿る。たとえば 、定説では南米の先住民族はモンゴロイドがベーリング海峡を渡って北・南米大陸に拡散したことになっているが、南太平洋経由で海を渡 って植民したのではないかという可能性も示している。また本書では、ゴーギャン、サマセット・モーム、メルビル、ピエール、ロティ、 司馬遼太郎、チャールス・ダーウィンなどの書いたものを色々な場面で傍証として引用している。
「地球上で一番遠い島」と呼ばれているこの絶海の孤島で演じられた悲劇とはどんなものであったのか、外界と全く隔絶された社会で作 られた島の成立から崩壊に至る歴史をたどるとき、ミクロコスモスとしての島の歴史は、民族、国家、ひいては地球の将来を暗示していな いか、これは、現代社会に対する警鐘として、われわれにも問われている問題である。
本書は、筆者がチリに駐在したときに訪れたイースター島の出来事をノンフィクション・ノベル風にまとめたものである。