苦悩の始まり
猥褻で暴力的な文体から滲み出るブラック・アフリカ小説の怒りと絶望と祈りの世界!
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苦悩の始まり
- タイトル
- 著者・編者・訳者
- ソニー・ラブ=タンシ著
- 樋口裕一・北川 正訳
- 発行年月日
- 2000年 5月 31日
- 定価
- 2,530円
- ISBN
- ISBN4-7948-0489-X
- 判型
- 四六判上製
- 頁数
- 220ページ
著者・編者・訳者紹介
著者-ソニー・ラブ=タンシ/1947年コンゴのキンワンザ生まれ。1979年の処女作『一つ半の生命』(新評論、1992)発表して、第一回仏語圏文学大賞を受賞。他に、『恥ずべき状態』『反人民』などの小説がある。仏語圏のアフリカ人作家として高い評価を得ていたが、1995年6月14日エイズのためブラザヴィルにて死亡。
内 容
『Le Commencement des Douleurs 』
この小説に示される自然と人間の照応は、日本の甘ったるいエコロジストの思い描くような平和なものではない。自然は人間へのやさしい眼差しをもっていない。人間を痛めつける理不尽で呪いに満ちた自然である。ソニー・ラブ=タンシの描く自然と人間の照応は、呪いに満ち、魔術にあふれている。自然が原初の生命を持っている。地球が、自然が、人間が、本来のエネルギ−と暴力性をもっている。(「訳者解説」より)
この小説に示される自然と人間の照応は、日本の甘ったるいエコロジストの思い描くような平和なものではない。自然は人間へのやさしい眼差しをもっていない。人間を痛めつける理不尽で呪いに満ちた自然である。ソニー・ラブ=タンシの描く自然と人間の照応は、呪いに満ち、魔術にあふれている。自然が原初の生命を持っている。地球が、自然が、人間が、本来のエネルギ−と暴力性をもっている。(「訳者解説」より)