ガンディーと使徒たち
神話を超えて、「聖者」の肉声が甦る
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- 関連ワード
- ガンディーと使徒たち
- タイトル
- サブタイトル
- 「偉大なる魂(マハトマ)」の神話と真実
- 著者・編者・訳者
- ヴェド・メータ著
- 植村昌夫訳
- 発行年月日
- 2004年 12月 20日
- 定価
- 3,080円
- ISBN
- ISBN4-7948-0648-5
- 判型
- 四六判上製
- 頁数
- 352ページ
著者・編者・訳者紹介
著者-ヴェド・メータ(Ved Mehta)
1934年インドに生まれる。オックスフォード大学ベイリオル・カレッジで歴史学を専攻し、ハーバード大学大学院を経て、1961-94年『ニューヨーカー』誌のスタッフ・ライター。現在はフリーランスの作家。B.ラッセルやE.H.カーにインタビューした『ハエとハエ取り壺』(Fly and the Fly-Bottle,1963 邦訳みすず書房1970)など。
1934年インドに生まれる。オックスフォード大学ベイリオル・カレッジで歴史学を専攻し、ハーバード大学大学院を経て、1961-94年『ニューヨーカー』誌のスタッフ・ライター。現在はフリーランスの作家。B.ラッセルやE.H.カーにインタビューした『ハエとハエ取り壺』(Fly and the Fly-Bottle,1963 邦訳みすず書房1970)など。
内 容
「インド建国の父」マハトマ・ガンディー。古代ヒンドゥーの宗教文化と、現代の政治的社会的革命思想との融合を試みたこの偉大な指導者は、周囲からの度を超した神聖視のために生前から神話に包まれており、明確な人物像を描くことの困難な人でした。そんな「聖者」の虚像、残像、実像を、彼と直接かかわった弟子、親族、支持者たち数百人へのインタビューを通して彫り出そうとしたのが本書です。著者メータはアメリカ国籍のインド人(『停電の夜に』でピュリッツァー賞を受賞したジュンパ・ラヒリや、『シックスセンス』『ヴィレッジ』などで著名な映画監督N.シャマランと同じ、漂流のインド詩人と言えます)。没後60年近くを経てなお、祖国インドの「文化的シンボル」として生きているガンディーを、卓抜したインタビューの手腕であざやかに甦らせます。
ガンディーの「非暴力」や「市民的不服従運動」はよく知られていますが、本書で明らかにされる彼の言行をみると、「ワークシェアリング」の先駆者でもあったことがわかります。アーシュラム(修行道場のような共同体)のなかで、ガンディーは住人にそれぞれの得意なことを仕事として任せ、だれもがつねに仕事をもつ状態を創出していました。偉大な、それでいてユーモア好きで愛らしい人物の日常と肉声を、作家の愛情のこもった眼差しが生き生きと描き出します。未知のガンディー像に触れることのできる秀作です。
ガンディーの「非暴力」や「市民的不服従運動」はよく知られていますが、本書で明らかにされる彼の言行をみると、「ワークシェアリング」の先駆者でもあったことがわかります。アーシュラム(修行道場のような共同体)のなかで、ガンディーは住人にそれぞれの得意なことを仕事として任せ、だれもがつねに仕事をもつ状態を創出していました。偉大な、それでいてユーモア好きで愛らしい人物の日常と肉声を、作家の愛情のこもった眼差しが生き生きと描き出します。未知のガンディー像に触れることのできる秀作です。