「公」を政治に取り戻すための道標
〈藤原保信著作集〉全10巻・刊行開始!

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関連ワード
公共性の再構築に向けて
タイトル
著者・編者・訳者
齋藤純一・谷澤正嗣編
発行年月日
2005年 2月 25日
定価
6,050円
ISBN
ISBN4-7948-0651-5 
判型
A5判上製
頁数
350ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-藤原保信(ふじはら・やすのぶ)
1935年生まれ、94年没。元早稲田大学政治経済学部教授。政治学博士。政治思想史専攻。
『自由主義の再検討』(岩波新書、1993)など著書多数。

編者-齋藤純一(さいとう・じゅんいち)
1958年生まれ。早稲田大学政治経済学部教授。政治理論・公共哲学専攻。
『公共性』(岩波書店、2000)他著書多数。
谷澤正嗣(やざわ・まさし)
1967年生まれ。早稲田大学政治経済学部助教授。政治理論・現代リベラリズム専攻。
『憲法と政治思想の対話』(共著、新評論、2002)など。

内 容

 1994年にこの世を去った政治学者・藤原保信は「政治哲学とは、たんに〈あるもの〉の探究にとどまらず、〈あるべきもの〉への問いかけを含むべき学問である」と説き、現実との対峙から編み出される“規範の指標となる政治学”の構築をめざした。本著作集は、没後10年を機に藤原の厖大なテキストを再編し、彼の知的遺産の全体像を把握しようと試みるものである。第1回配本の第10巻では、これまで単行本では発表されていない論文を含め、藤原の最後のテーマであった〈公共性〉をめぐる諸論文を網羅する。アリストテレス以来カント、ハーバーマス、アーレントまで、古来繰り広げられてきた〈公〉と〈私〉をめぐる思想史を縦横に駆けながら、現代に求められている〈公共性〉のあるべき姿を浮き彫りにする。齋藤純一(早稲田大学政治経済学部教授・公共哲学)と谷澤正嗣(早稲田大学政治経済学部助教授・現代リベラリズム)による解説が、藤原政治哲学の現代的意義を明快に位置づけている。

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