地域ブランドと産業振興
地域に「希望と勇気」を与える独自の銘柄作りに挑戦する、活気溢れる9つの取り組み。
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- 関連ワード
- 地域ブランドと産業振興
- タイトル
- サブタイトル
- 自慢の銘柄づくりで飛躍した9つの市町村
- 著者・編者・訳者
- 関満博・及川孝信編
- 発行年月日
- 2006年 5月 10日
- 定価
- 2,860円
- ISBN
- ISBN4-7948-0695-7
- 判型
- 四六判上製
- 頁数
- 248ページ
著者・編者・訳者紹介
編者-関満博(せき・みつひろ)
1948年生まれ。一橋大学教授。経済学博士。著書に『世界の工場/中国華南と日本企業』『台湾IT産業の中国長江デルタ集積』『ベトナム/市場経済化と日本企業』他。
及川孝信(おいかわ・たかのぶ)
1966年生まれ。
(株)MT&カンパニー代表取締役。
共著書に『ベトナム/市場経済化と日本企業』(新評論)他。
1948年生まれ。一橋大学教授。経済学博士。著書に『世界の工場/中国華南と日本企業』『台湾IT産業の中国長江デルタ集積』『ベトナム/市場経済化と日本企業』他。
及川孝信(おいかわ・たかのぶ)
1966年生まれ。
(株)MT&カンパニー代表取締役。
共著書に『ベトナム/市場経済化と日本企業』(新評論)他。
内 容
近年、“平成の大合併”が推進され、約3300を数えた全国の市町村は1800強になる。「少子高齢社会」に加え、他方で「地域の自立」などの要請強化により、市町村は新たな「希望」に向けて大きく踏み出していかなくてはならない。その場合向かうべきは、地域に暮らす人びとが「豊かで、不安のない」環境を形成していくことである。その基盤を形成するものとして、地域の独自的な「産業振興戦略」が求められる。地域の特質を冷静に眺め、戦略的なポイントを明確にし、「一点突破型」の取り組みを推進していかなくてはならない。
日本の戦後の地域政策は国、都道府県、市町村という階層構造の中で、末端の市町村は自立的な「地域政策」を立案、遂行することは求められてこなかった。だが、20世紀末の頃から地方分権は世界的な潮流となり、日本もようやく「地域のことは、地域で」という枠組みに変りつつある。以上のような新たな状況の中で、近年、地域に独自的な「産業」を形成していこうとする動きが強まっている。
地域を豊かにしていくためには、産業を活発化させ、雇用を拡大し、そして外からの資金を引きつけることが不可欠、との認識が高まってきたのであろう。さらに、成熟社会、高齢社会を意識して、人びとが「生きがい」と「誇り」を抱いて暮らすために、新たな独自的な産業化も不可欠であるとの認識も高まりつつある。このような文脈の中で、私たちは「地域ブランド」に注目していく。日本の地域はこれまでも様々な特産品など「ブランド」というべきものを持っていた。そのような優れた「地域ブランド」に加え、現在、私たちが向かうべきは、地域の人びとの暮らしそのものが光輝く新たな空間を形成し、そこに目を向ける多くの人びとに、未来に対する「希望と勇気」を与えていくものとして、新たな「地域ブランド」を作り上げていくことなのである。
登場する市町村と地域ブランド(一部抜粋):
[小樽市]ガラス工芸などの職人文化ルネサンス/[岩手県住田町]「気仙スギ」など森林資源のブランド化/[宇都宮市]餃子と清酒のまちづくり/[太田区]機械工業のグローバルブランド化/[長野県小布施町]栗菓子、北斎、町並修景の取り組み/[高岡市]漆器など伝統工芸の再生/[神戸市]ファッション、洋菓子、ケミカルシューズの集積/[高知県馬路村]柚子加工品の開発戦略/[人吉市]球磨焼酎の全国展開
関連書:
『インキュベータとSOHO』
『地方小都市の産業振興戦略』
『地域産業支援施設の新時代』