「学ぶことと生きることを結ぶ」教育をめざす、各地の総合学習の豊かな取り組みを集大成!

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あっ!こんな教育もあるんだ
タイトル
サブタイトル
学びの道を拓く総合学習
著者・編者・訳者
中野光・行田稔彦・田村真広編著
発行年月日
2006年 7月 24日
定価
2,420円
ISBN
ISBN4-7948-0704-X 
判型
四六判並製
頁数
304ページ

著者・編者・訳者紹介

編著者-中野光(なかの・あきら)
1929年生れ。
前中央大学教授、日本生活教育連盟(日生連)委員長。

行田稔彦(こうだ・としひこ)
1947年生れ。
和光小・和光鶴川小学校校長。
日生連副委員長。

田村真広(たむら・まさひろ)
日本社会事業大学助教授、日生連研究部長。

(執筆陣は総勢38人)

内 容



 「総合的な学習の時間」は文科省から天下り的に設置され、パターン化の押し付けで「魅力に乏しい実践」が展開されている状況もあるが、一方で、“ほんものの「総合学習」”を探求する取り組みが、各地で目覚しく発展していることに注目する必要がある。本書は「総合学習」を、日本の民間教育実践史の中で創造されてきた「学ぶことと生きることを結ぶ」生活教育の実践として位置付け、創意ある取り組みを進めてきた教員と子どもたちの記録である。初めて「総合学習」にふれた人は、「あっ!こんな教育もあるんだ」と、その豊かさと深さに驚く、本書にはそんな実践があふれている。
 第1章「いのちの輝きを」では、教科教育・総合学習・教科外教育の枠にとらわれずに、生活現実から出発し、「学ぶ力」を「生きる力」に転化する教育実践を紹介している。生活教育の原点がここにある。
 第2章「総合学習が切り拓いてきた学びの道」では、この数年間に展開された総合学習実践の目覚しい発展を、「モノ・コトとかかわり、人とつながる学び」「本物との出会いと体験で拓く学び」「問うことで拓く学び」「地域とのつながりで拓く学び」「自分が見え、他者が見え、自分と世界のつながりが見える学び」に整理して、「総合学習の学習論」を提示している。
 第3章「思春期・青年期の学びを拓く総合学習」は、学ぶことと生きることを模索している青年期問題の克服につながる総合学習のあり方を模索する。
 第4章「総合学習の理論」は、教育政策論、人間論、教師論、生活教育論を通して、総合学習の理論を解明している。
 本書は、「学力」の二極化など、学びにおける格差拡大が指摘されている中で、「学ぶ意味を実感したい」という子どもたちの痛切な願いと、「ほんものの教育」をめざす教師たちの思いに応えるものと確信する。

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