スロースタイル
〈人間的な消費生活と企業活動〉をデザインする新時代のマーケティングスタイルとは!
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- 関連ワード
- スロースタイル
- タイトル
- サブタイトル
- 生活デザインとポストマスマーケティング
- 著者・編者・訳者
- 原田保・三浦俊彦編
- 発行年月日
- 2007年 2月 22日
- 定価
- 3,080円
- ISBN
- ISBN978-4-7948-0722-9
- 判型
- A5判上製
- 頁数
- 292ページ
著者・編者・訳者紹介
著者紹介-原田保(多摩大学)、青山忠靖(LEC東京リーガルマインド大学)、辻朋子(中小企業診断士)、藤江昌嗣(明治大学)、熊倉広志(専修大学)、江戸克栄(文化女子大学)、岩瀧敏昭((社)日本クレジット産業協会研究所)、中西晶(明治大学)、三浦俊彦(中央大学)
内 容
本書は、先進工業諸国の人々の消費生活や企業活動を牽引してきたこれまでのマーケティング戦略のあり方を根本から問い直し、その功罪を視野に入れつつ、いわば〈人間的な消費生活〉と〈人間のための企業活動〉をめざして動きだした新たなマーケティングのスタイルを紹介するものである。ここでは、新時代の消費者および企業の行動様式を「スロースタイル」と名づけ、そのような新しい生活デザインの考え方が、消費者側の多様な生活シーンにいかに浸透しているか、また、それに基づくスロースタイルマーケティングが、生産者側の多様なビジネスシーンにいかなる力を発揮しつつあるかが解明される。
イタリアに1980年に設立されたバローロ愛好協会が89年にスローフード協会に改組されて以来、マクドナルドに代表されるファーストフード戦略への批判軸として、スローフードの運動や考え方は瞬く間に世界に広がっていった(日本でも、2000年頃からスローフードや生活全般のスローを主張するスローライフの考え方が徐々に広まりつつある)。実際、本書で扱ったフード、ファッション、リビング、メディア、ツーリズム、ファイナンス、シティという7つの領域では、すでに多くの「スロースタイル」への革新事例が消費者および企業の両面で報告されている。
これらスロースタイルへの大きな動きを準備したものは、一つは、自己実現から自己超越への消費者ニーズの変化であり、もう一つは、それに対応する形で生じる、企業のコンテンツ提供者からコンテクストプロバイダーへの変化である。すなわちこの変化は、(自己を超えて社会や環境のことまで考えながら)自らの生活をデザインする消費者の出現なのであり、マスマーケティングに代えて消費者に新しい価値空間としてのコンテクストを提供する、スロースタイルマーケティングへの革新なのである。この新しいスロースタイルへの息吹きを、読者の皆さんに感じとって頂ければ幸いである。