認知症を支える家族力
家族が認知症となった時、あなたは…?生活者の目線から、高齢者・認知症・家族の問題をリアルに伝える感動の記録!
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- 関連ワード
- 認知症を支える家族力
- タイトル
- サブタイトル
- 22人のデンマーク人が家族の立場から語る
- 著者・編者・訳者
- ピーダ・オーレスン+ビアギト・マスン+イーヴァ・ボーストロプ編/写真:ヘンレク・ビェアアグラウ
- 石黒暢訳
- 発行年月日
- 2011年 2月 24日
- 定価
- 1,980円
- ISBN
- ISBN978-4-7948-0862-2
- 判型
- A5判並製
- 頁数
- 228ページ
著者・編者・訳者紹介
著者-Peter Olesen(1946〜)
ジャーナリスト・作家。
多様な分野の著書を執筆。
Birgit Madsen(1954〜)
フリーの編集者。
家族に関する本を多数手がける。
Eva Bostrup(1936〜)
ジャーナリスト・作家。
社会問題や医療問題を扱った記事や作品が多い。
ジャーナリスト・作家。
多様な分野の著書を執筆。
Birgit Madsen(1954〜)
フリーの編集者。
家族に関する本を多数手がける。
Eva Bostrup(1936〜)
ジャーナリスト・作家。
社会問題や医療問題を扱った記事や作品が多い。
内 容
本書はデンマークで出版され大反響をよんだ「悲しみと喪失のシリーズ」からの邦訳第2弾である。高福祉の国デンマークでも、家族が認知症を発症すると、物理的にも精神的にも大きな困難を抱えることになるのは避けられない。認知症の人の家族はどのような思いを抱えて、どのように日々を過ごしているのか。それを当事者である家族が率直に綴ったのが本書である。あまり焦点をあてられることのない家族の現実をクローズアップした本書は、デンマークの各メディアでも取り上げられ、話題となった。一方、「悲しみと喪失のシリーズ」の邦訳第1弾『高齢者の孤独』(2008年)は、デンマークの高齢者25人が自分の抱える孤独感について語ったものである。訳者は現在これを大学の授業のグループワークのテキストとして使用している。福祉国家として知られるデンマークを、制度論として上からの目線で眺めるのではなく、国民の生活者としての目線から見て考察しようという試みである。学生からは、「高福祉の国の高齢者の生活がリアルに伝わってきた」「デンマークを新しい視点でとらえる作業から学ぶものは大きかった」と、おおむね好評である。
第2弾である本書も、下からの目線で家族の生活実態が生々しく綴られている点は同じである。ここでいう認知症を支える「家族力」とは、家族同士が結びつく力であり、認知症の人の人生全体をサポートする力であり、また、様々な苦しい場面を切り抜けていく力でもある。同時に、認知症の人を支えた経験を自分の人生でプラスに転換していく力でもあるといえる。本書に描かれている家族力のさまざまな形に、読者は涙し、笑い、そしてすがすがしい読後感を味わえるだろう。
(訳者 石黒 暢)
第2弾である本書も、下からの目線で家族の生活実態が生々しく綴られている点は同じである。ここでいう認知症を支える「家族力」とは、家族同士が結びつく力であり、認知症の人の人生全体をサポートする力であり、また、様々な苦しい場面を切り抜けていく力でもある。同時に、認知症の人を支えた経験を自分の人生でプラスに転換していく力でもあるといえる。本書に描かれている家族力のさまざまな形に、読者は涙し、笑い、そしてすがすがしい読後感を味わえるだろう。
(訳者 石黒 暢)