吉野・川上の源流史
伊勢湾台風は奈良県の村をも襲っていた! 行政当事者ならではの貴重な写真と記録から、村の豊かな自然と奥深い歴史を再現
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- 関連ワード
- 吉野・川上の源流史
- タイトル
- サブタイトル
- 伊勢湾台風が直撃した村
- 著者・編者・訳者
- 辻井英夫著
- 発行年月日
- 2011年 7月 14日
- 定価
- 3,080円
- ISBN
- ISBN978-4-7948-0875-2
- 判型
- A5判並製
- 頁数
- カラー口絵8頁+336ページ
著者・編者・訳者紹介
著者-辻井英夫(つじい・ひでお)-
1933年吉野郡川上村生まれ。
衣料品の販売を行ったのち、1959年8月より川上村役場に就職。
その後、1991年より2007年まで川上村議会議員を務める。
その間、吉野広域議会議員、南和広域議会議員などを歴任。
1933年吉野郡川上村生まれ。
衣料品の販売を行ったのち、1959年8月より川上村役場に就職。
その後、1991年より2007年まで川上村議会議員を務める。
その間、吉野広域議会議員、南和広域議会議員などを歴任。
内 容
52年前の1959年、川上村役場に奉職するようになってすぐに伊勢湾台風に見舞われた。その被害状況を写真に撮っていたわけだが、それらを中心にしてまとめたのが本書である。言うまでもなく、当時においてはデジカメがあるわけでもなく写真機自体が高価なものであっただけに、ここに掲載した写真の数々は貴重なものといえるだけの自負がある。「復興・復旧」に励む村民の当時の姿を、ぜひ見ていただきたい。
本をつくろうと思った当初は、これらの写真だけでまとめようと思っていたが、改めて村の歴史を振り返るとさまざまな歴史のあることが思い起こされた。大和朝廷時代にまで遡る天皇家のこと、義経伝説、芭蕉など、こんな山奥の小さな村に知られざる歴史がたくさんある。特に記述したくなったことが、私の両親が調べ続けてきた「後南朝」にまつわる史実の数々である。
そして、近代になっては林業王・土倉庄三郎の社会貢献、現代に至っては、全国的に物議を醸し出しているダム問題と水をめぐる源流の位置づけ、挙げ出したらきりがないほどの歴史がこんな小さな村にあった。そんな歴史の数々も、趣味としている写真を交えながら拙い文章でまとめたのが本書である。
近畿圏に住んでいる人でも、奈良県の、自然豊かな山深い川上村まで足を踏み入れた人はそう多くないであろう。しかし、多くの文人達(谷崎潤一郎・小松左京・山本七平・白洲正子など)も含めて、この村にはさまざまな人たちが来ていた。なぜ、彼らはこんな山深い村に来たのか……そして、この村でいったい何をしたのか。本書をひもとくことで、川上村のミステリアスな部分と、大自然の豊かさが伝えられればと思っている。
(著者 辻井 英夫)
本をつくろうと思った当初は、これらの写真だけでまとめようと思っていたが、改めて村の歴史を振り返るとさまざまな歴史のあることが思い起こされた。大和朝廷時代にまで遡る天皇家のこと、義経伝説、芭蕉など、こんな山奥の小さな村に知られざる歴史がたくさんある。特に記述したくなったことが、私の両親が調べ続けてきた「後南朝」にまつわる史実の数々である。
そして、近代になっては林業王・土倉庄三郎の社会貢献、現代に至っては、全国的に物議を醸し出しているダム問題と水をめぐる源流の位置づけ、挙げ出したらきりがないほどの歴史がこんな小さな村にあった。そんな歴史の数々も、趣味としている写真を交えながら拙い文章でまとめたのが本書である。
近畿圏に住んでいる人でも、奈良県の、自然豊かな山深い川上村まで足を踏み入れた人はそう多くないであろう。しかし、多くの文人達(谷崎潤一郎・小松左京・山本七平・白洲正子など)も含めて、この村にはさまざまな人たちが来ていた。なぜ、彼らはこんな山深い村に来たのか……そして、この村でいったい何をしたのか。本書をひもとくことで、川上村のミステリアスな部分と、大自然の豊かさが伝えられればと思っている。
(著者 辻井 英夫)