生徒たちと学びつづけてきた誠実な“先輩”からの最良の助言。「権限」「選択」「主体性」を軸とした最新・最良の授業法!

978-4-7948-1148-6

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生徒たちと学びつづけてきた誠実な“先輩”からの最良の助言。「権限」「選択」「主体性」を軸とした最新・最良の授業法!

関連ワード
あなたの授業が子どもと世界を変える エンパワーメントのチカラ
タイトル
サブタイトル
エンパワーメントのチカラ
著者・編者・訳者
ジョン・スペンサー&A・J・ジュリアーニ著 吉田新一郎訳
発行年月日
2020年 3月 25日
定価
1,980円
ISBN
ISBN978-4-7948-1148-6 C0037
判型
四六判並製
頁数
272ページ

著者・編者・訳者紹介

著者 John SPENCER(ジョン・スペンサー&A・J・ジュリアーニ)
12年にわたり中学校教師を務めたあと、大学で本書の内容を教えている。
A.J.JULIANI
中学と高校の教師を務めたあと、現在は教育委員会で指導主事的な仕事に従事している。それぞれの名前+teacher で検索すると、両者のサイトやブログが見られる。

内容

生徒が自立した学び手になるために、教師は生徒をどうエンパワーしたらよいのでしょうか。本書では、「選択」と「オウナーシップ」をキーワードに、エンパワーメントの主人公となる生徒にいかに教室で「権限を与える」かが、具体的なエピソードとともにやさしく説明されています。また、筆者たち自身がそれまで現場で実践してきた授業を「観光バス」にたとえて振り返り、観光客(生徒)をバスに乗せ(自分たちがつくったカリキュラムにおしこめて)、観光ガイドとして振る舞っていた、と反省するくだりは、なかなか興味深いものです。

すべてのブレイクスルーは、州のテスト後の空いた授業日に行った、移民についてのドキュメンタリーをつくるプロジェクトでした。うまくいったとは決して言えませんでしたが、選択することに慣れていない生徒たちが、混乱しながらも次第に学びのオウナーシップを発揮していったのです。このような経験から筆者たちは授業の見方を変え、「生徒が自分で判断できるのに、教師の私が判断してしまっているケース」を洗い出していきます。生徒をエンパワーしたいと思っているすべての教師にとって、背中を押してくれるエピソードと言えます。

学びに関する選択肢を提供されたからといって、それだけで生徒が自立的な学び手になるわけではありません。自立的な学び手は、自発的に行動し、自己を管理することができます。本書には、そのような姿勢を育むために教師のできること、すべきこと、具体的な働きかけ方や学習環境のつくり方が、ワクワクするようなアイディアやエピソードとともに紹介されています。実践家たちの柔軟な考え方やマインドセットに触れることで、きっと「このプロジェクト、自分でもやってみようかな」という気になることでしょう。生徒だけでなく教師もエンパワーする内容です。

(翻訳協力者 井久保大介)

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