49歳からの「若返る」教科書　人生設計の技術

著者紹介-元井益郎（もとい・ますろう）
1946年新潟県生まれ。
東京薬科大学薬学部卒。薬学博士、薬剤師、日本抗加齢医学会認定指導士、NRサプリメントアドバイザー、毛髪診断士。
1973年、東栄新薬株式会社を設立。著書に『薬学博士が教える 医師と薬に頼らないがん治療』（大学教育出版、2021年）。

　今から25年前のある朝、中学生の娘に、「お父さん、ずいぶん髪が少なくなったね！　それ以上減るといっしょに出歩けない！」と言われました。このとき私は49歳でした。
　たしかに当時、シャンプーのたびに200〜300本の髪が抜け落ちていました。体型もしっかりメタボ、腰痛のせいで猫背のヨチヨチ歩き。妻からも「少しは運動しなさいよ！」と言われ、ジムに連れていかれてトレッドミルに乗ったものの、腰が痛くて１分も走れませんでした。こうして徐々に現実を知ったときの愕然とする気持ちは、言葉ではとても言い表せません。
　そこから、私の「若さ」を取り戻す試行錯誤と勉強がはじまったのです。薬剤師としての知識と経験を生かしつつ、体をつくる栄養学、アンチエイジング医学、そして見た目に大きな影響を与える毛髪についても勉強し、各種ライセンスも取得しました。さらに、心と体の対話という観点から「心で強く思ったことは具現化する」として、世界で初めて「精神免疫学」を若返り法に取り入れたのです。
　３か月後にはトレッドミルで10分走れるようになり、次第に距離が伸びて、現在はフルマラソンやトライアスロンもやっています。腰痛もいつの間にか消え、体型も引き締まり、髪も復活しました。われながら驚くほどのもの凄い変化です。子育てや仕事に追われ、気づけば体型は激変、顔には小じわ、髪には白髪、見た目も体力もすっかりオジさん・オバさん―ここで「しかたがないよ、トシだもん」と諦めてしまうと、世の流れに漫然と乗って生きるだけの日々になってしまいます。
　そこで本書では、私が身をもって実践し、効果を確認した、見た目も脳も体力も「若返る法」をまるごとご披露します。若さを保ちたいすべての方にお贈りします。過去は変えられませんが、未来は変えられるのです。
（もとい・ますろう）