レッジョ・エミリア保育の深化形「教育ドキュメンテーション」の日本での実践例を詳しく紹介。目をみはる「保育革命」がここに!

978-4-7948-1266-7

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レッジョ・エミリア保育の深化形「教育ドキュメンテーション」の日本での実践例を詳しく紹介。目をみはる「保育革命」がここに!

関連ワード
子どもとともにする「教育ドキュメンテーション」 探究を深める保育実践
タイトル
サブタイトル
探究を深める保育実践
著者・編者・訳者
白石淑江・山中健司編著
発行年月日
2024年 6月 14日
定価
2,200円
ISBN
ISBN978-4-7948-1266-7 C0037
判型
A5判並製
頁数
164ページ

著者・編者・訳者紹介

編著者-
白石淑江(しらいし・よしえ)
愛知淑徳大学名誉教授。スウェーデンの研究者や保育者と交流しながらこの国の制度や教育実践について研究。2015年から日本の保育者の協力を得て、教育ドキュメンテーションによる保育実践を試みている。
山中健司(やまなか・けんじ)
社会福祉法人「共育ちの会」理事長、あかつき田幡保育園園長。

内容

 「教育ドキュメンテーション」とは、記録=ドキュメンテーションをもとに、保育者と子どもたちが話し合って活動を振り返ったり、今後の方向性を決めていくという取り組みのことです。「ドキュメンテーション」は、保育の最前衛として知られるイタリアのレッジョ・エミリア市の幼児教育アプローチの要として、日本の保育現場でもよく知られています。しかしそれは、単に子どもの姿や活動の様子を写真や動画で可視化・記録し、それを保護者に発信し共有することではありません。もちろん、子どもたちの遊びを通した学びや育ちの姿を伝えることも有意義ですが、ドキュメンテーションの教育機能の中核は、子どもと保育者が一緒に保育実践を創造するために記録を活用することにあります。スウェーデンではこの点を重視して「教育ドキュメンテーション」と呼んでいます。
 本書は、拙著『スウェーデンに学ぶドキュメンテーションの活用』(新評論、2018年)の続編ですが、日本での教育ドキュメンテーションの実践紹介により焦点を当てています。共著者の山中氏が理事長を務める、名古屋市の社会福祉法人「共育ちの会」の3つの保育園における実践例がそれです。いずれの園も試行的な段階ではありますが、ドキュメンテーションを保護者と共有することにとどまらず、それをもとに保育者同士が意見交換をしたり、子どもと保育者が話し合い、子どもたちの興味や疑問、考えを保育実践に取り入れたりしています。本書を読むと、子どもたちの柔らかな感性、鋭い観察力、自らの経験や知識に基づいた思考、枠にとらわれない発想、知恵を出し合い協働する姿など、豊かな探究の世界が広がり、深まっていることが分かるはずです。わが国の幼児教育・保育では、いま「遊びを通した学び」とは何かが問い直されています。教育ドキュメンテーションは、その1つの答えとなるでしょう。
(しらいし・よしえ)

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