言葉も社会も文化も異なる土地に生まれ育った者どうしがつどうインターナショナルスクールは学びの宝庫! 学校観を変える1冊

978-4-7948-1268-1

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言葉も社会も文化も異なる土地に生まれ育った者どうしがつどうインターナショナルスクールは学びの宝庫! 学校観を変える1冊

関連ワード
日本のアタリマエを変える学校たち
タイトル
サブタイトル
誰もがインターナショナルスクールで学べるように
著者・編者・訳者
有澤和歌子編著
発行年月日
2024年 7月 10日
定価
2,200円
ISBN
ISBN978-4-7948-1268-1 C0037
判型
四六判並製
頁数
226ページ

著者・編者・訳者紹介

編著者 有澤和歌子(ありさわ・わかこ)
富山県出身、神奈川県在住。
Denmark株式会社代表取締役。
海外大学日本法人代表の経験から、日本における教育の不安を払拭すべく、一人息子を外国に送り出し、そこで得られた経験を通じて「すべての都道府県に公立インターナショナルスクール」の必要性を感じ、設立に向けて活動中。

内容

 小中高校、大学はすべての都道府県にあるのに、「インターナショナルスクール」はそうではない。どう考えても不公平である。学びの環境によって子どもたちの人生は変わるし、日本社会だけでなく世界の未来にまで影響してくるので、これは子ども自身や家族といった小さな集団だけの問題ではない。「自分の子どもだけが幸せになれる世界はない」ということに気付いた瞬間、私は「学びの環境」について考え直すことにした。
 ご存じだろうか、都会ではインターナショナルスクールが増えているのに、地方には少ないし、そもそもそのような学校への需要が高くない。その理由は、「知らないから」である。そんな数少ない地方のインターナショナルスクールを紹介したのが本書である。これらの学校を開設した先駆者たちの思いやそこでの教育実践を調べると、それぞれの地域ならではの育み方で子どもたちをサポートしている実情が見えてくる。
 蛇足ながら、インターナショナルスクールとは「英語で学ぶ」ことだけをめざす学校ではない。英語は、単に異国の者どうしを媒介するツールにすぎない。実際、かかわっているすべての人が、子どもたちの学びを通して自ら変わり、社会をも変えようと努めている。子どもたちはさまざまなことに興味をもち、疑問を抱き、仲間と考えて行動し、失敗や成功を繰り返した結果、仲間と協働する喜びの大きさを知っていく。それを支えてくれた親や大人に感謝し、将来、誰かをサポートする行動へと動き出す──インターナショナルスクールはそんな学校なのだ。
 社会構造も文化も異なる土地に生まれ育った人たちと交われるインターナショナルスクールは、学びの宝庫だ。ふとした会話から面白いことがはじまるきっかけに満ちている。「学び」は「より良く生きる」ためのものである。それを実現している「学校たち」のことをまずは知っていただきたい。そして、すべての子どもがインターナショナルスクールを選択肢の一つにできるようにするための努力を、みなさんと分かち合いたい。
(ありさわ・わかこ)

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