手づくりの森と遊具の園庭。そこで育った園児たちの珠玉の「つぶやき」。父母らの協働でコペルニクス的発想転換が行われた園庭の宇宙へご招待。
手づくりの森と遊具の園庭。そこで育った園児たちの珠玉の「つぶやき」。父母らの協働でコペルニクス的発想転換が行われた園庭の宇宙へご招待。
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ふってもはれても[オンデマンド版]
- タイトル
- サブタイトル
- 川和保育園・園庭での日々と113の「つぶやき」
- 著者・編者・訳者
- 川和保育園編/寺田信太郎(執筆)・宮原洋一(執筆・写真)
- 発行年月日
- 2014年 10月 20日
- 定価
- 3,520円
- ISBN
- ISBN978-4-7948-9931-6
- 判型
- A5判並製
- 頁数
- 240ページ+カラー口絵16ページ
著者・編者・訳者紹介
編者「社会福祉法人共に生きる会 川和保育園」は横浜市都筑区川和町にある。
1942年、農繁期託児所として設立。
園庭に50年余にわたって木を植え続け、重層遊具を父母と共に自作するなどして、子ども自らが考え、遊べる園庭を生み出してきた。
1942年、農繁期託児所として設立。
園庭に50年余にわたって木を植え続け、重層遊具を父母と共に自作するなどして、子ども自らが考え、遊べる園庭を生み出してきた。
内容
「でっかい つきだ とびこみてえ」満月が昇るのを見て、こんなことをつぶやく五歳児がいた。本書の舞台となっている川和保育園が毎年制作している「卒園文集」には、驚くことに、こんなつぶやきがたくさん収録されている。「こころは だれにも きこえない ちいさな こえなんだ」なんという直観力に満ちたつぶやきだろうか。すでに、詩の領域に達している。本書では、2006年から2013年までの8年間にわたる卒園文集のなかから113の「つぶやき」を選んで、約270枚に上る写真とともに紹介させていただいた。横浜市都筑区川和町という街なかにある「川和保育園」、その園庭には40種類以上の樹木が茂り、小さな森を形成している。そしてその中には、驚くべきことに、手作りの重層遊具がたくさん設置されている。もちろん、一朝一夕にできたものではない。半世紀にわたる試行錯誤のうえ、父母らと協働することによってつくりだされた園庭である。「自分で考え、自分で遊べ 子どもたち!!」というスローガンを掲げる園長は、「川和保育園の常識は、世間の非常識。世間の非常識は、川和保育園の常識」とも語っている。その「川和保育園の常識」とは一体どのようなものなのかを、園庭で繰り広げられている数々のシーンを紹介することで伝えていきたい。そして、教育・保育関係者のみならず保護者の方々も含め、このコペルニクス的発想転換が行われた川和保育園の園庭にご招待したい。
(宮原 洋一)
(宮原 洋一)
目次
まえがき 1
第1章 園庭物語(宮原洋一) 11
空とぶ舟 14
ツリーハウス 16
木漏れ日デッキ 21
砂場 23
竹馬 29
スモーランド 35
おとぎの家 40
石垣の上にあるログハウス 43
小川 46
じゃぶじゃぶ池 48
ロープウエー 53
自転車乗り 58
Sケン 64
大山ごま 68
たき火と肥後守(ひごのかみ) 73
ターザンブランコ 78
第2章 子どもたちの「つぶやき」 83
1 遊びきる 86
2 自然の息吹に触れる 92
3 自分を感じる 104
4 できるまでしたい 118
5 肥後守(ひごのかみ)へのあこがれ 130
6 友達への目 136
7 親への眼差し 146
8 子どもの直感 162
9 身近なものごとへの思い 180
10 あしたへ 190
第3章 自分が子どもだったら遊びたくなる園庭を造る(寺田信太郎) 199
園庭を充実させること、自分にはこれしかなかった 200
保育を考えるときの原点――子ども時代の思い出 202
制約があったからこそ重層的な環境が生まれた 204
父親たちが園庭造りに参加することの意義 207
経験することでしか学べない――「身のこなし方」が育つ 209
絶対というのがないのが川和保育園の保育 213
子どもがやりたいと思ったときに、いつでも挑戦できる園庭 216
親が主体的に選ぶ園 219
寺田信太郎の「信」は子どもを信じるということ 222
あとがき 226
附録――その他の遊具と遊び場 238
第1章 園庭物語(宮原洋一) 11
空とぶ舟 14
ツリーハウス 16
木漏れ日デッキ 21
砂場 23
竹馬 29
スモーランド 35
おとぎの家 40
石垣の上にあるログハウス 43
小川 46
じゃぶじゃぶ池 48
ロープウエー 53
自転車乗り 58
Sケン 64
大山ごま 68
たき火と肥後守(ひごのかみ) 73
ターザンブランコ 78
第2章 子どもたちの「つぶやき」 83
1 遊びきる 86
2 自然の息吹に触れる 92
3 自分を感じる 104
4 できるまでしたい 118
5 肥後守(ひごのかみ)へのあこがれ 130
6 友達への目 136
7 親への眼差し 146
8 子どもの直感 162
9 身近なものごとへの思い 180
10 あしたへ 190
第3章 自分が子どもだったら遊びたくなる園庭を造る(寺田信太郎) 199
園庭を充実させること、自分にはこれしかなかった 200
保育を考えるときの原点――子ども時代の思い出 202
制約があったからこそ重層的な環境が生まれた 204
父親たちが園庭造りに参加することの意義 207
経験することでしか学べない――「身のこなし方」が育つ 209
絶対というのがないのが川和保育園の保育 213
子どもがやりたいと思ったときに、いつでも挑戦できる園庭 216
親が主体的に選ぶ園 219
寺田信太郎の「信」は子どもを信じるということ 222
あとがき 226
附録――その他の遊具と遊び場 238