“今どきの若者”は凄かった! 社会の閉塞感を打ち破る「50の物語」。共同通信社の人気連載企画「新しい力」が一冊の本に!
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“今どきの若者”は凄かった! 社会の閉塞感を打ち破る「50の物語」。共同通信社の人気連載企画「新しい力」が一冊の本に!
- 関連ワード
- 新しい力 私たちが社会を変える
- タイトル
- サブタイトル
- 私たちが社会を変える
- 著者・編者・訳者
- 共同通信社編
- 発行年月日
- 2017年 6月 8日
- 定価
- 2,640円
- ISBN
- ISBN978-4-7948-1072-4 C0036
- 判型
- 四六判並製
- 頁数
- 328ページ
著者・編者・訳者紹介
編者-諏訪雄三(すわ・ゆうぞう)-
1962年兵庫県生まれ。
上智大学卒。
共同通信の編集委員として公共事業、地方自治、防災、地域活性化を担当。
『日本は環境に優しいのか』『公共事業を考える』『道路公団民営化を嗤う』『地方創生を考える』などの著書がある。
1962年兵庫県生まれ。
上智大学卒。
共同通信の編集委員として公共事業、地方自治、防災、地域活性化を担当。
『日本は環境に優しいのか』『公共事業を考える』『道路公団民営化を嗤う』『地方創生を考える』などの著書がある。
内容
「この国はどこへ行くのだろうか。漠然とした不安に襲われながらも、目を凝らすと未来の姿を示す人が見える。耳を澄ますと将来の夢を語る声が聞こえる。まだ弱々しいかもしれないが、社会を変える「新しい力」は、確実に芽吹いている。」
共同通信社は2016年、こういうリードの言葉で始まる1年間の連載企画「新しい力」を加盟新聞社に配信しました。本書は、その「50の物語」をまとめたものです。
連載の過程で、私たちは多くの若者に会って話を聞きました。子どもの学習支援、貧困家庭の援助、LGBT(性的少数者)の活動、ホームレスの自立支援、空き家の利活用、農山村の再生、伝統と歴史の継承、クラウドファンディング……。
多様な社会問題の解決に取り組む民間非営利団体(NPO)で働く人たち、それら課題を解決しようと自ら事業を起こす社会起業家たちです。
彼ら、彼女らは、「公」(行政)を声高に批判することも、頼ることもない。自分の意志で現状改善を目指そうとしている。みな、自分たちの利益よりも、社会全体のためになる道を選ぶ、「利他的」な心の持ち主たちでした。
「地域おこし協力隊」のように、地域活性化の担い手として自分の力を発揮しようと、都会から田舎に移り、そのままその地に住み続ける例も増えています。東京に出て働いたら人生の成功者、といった「東京すごろく」から脱却し、「田園回帰」とも呼ばれる現象が起きています。
だから、そんな彼ら、彼女らに会った時には必ず「どうしてそんなに頑張れるの?」と聞いています。原動力は何か、彼ら、彼女らにとっての自己実現とは何か、それを知りたかったからです。でも、一様に不思議な顔をしながら答えてくれるのです。
「困っている人がいるからですよ。誰かが解決しないといけないでしょ。だからやっているんです」。
新しいタイプの力が芽生え始めているのかもしれません。こういう若者たちの力に、この社会の閉塞感を打ち破る、未来への可能性と希望があると信じています。
(すわ・ゆうぞう)
共同通信社は2016年、こういうリードの言葉で始まる1年間の連載企画「新しい力」を加盟新聞社に配信しました。本書は、その「50の物語」をまとめたものです。
連載の過程で、私たちは多くの若者に会って話を聞きました。子どもの学習支援、貧困家庭の援助、LGBT(性的少数者)の活動、ホームレスの自立支援、空き家の利活用、農山村の再生、伝統と歴史の継承、クラウドファンディング……。
多様な社会問題の解決に取り組む民間非営利団体(NPO)で働く人たち、それら課題を解決しようと自ら事業を起こす社会起業家たちです。
彼ら、彼女らは、「公」(行政)を声高に批判することも、頼ることもない。自分の意志で現状改善を目指そうとしている。みな、自分たちの利益よりも、社会全体のためになる道を選ぶ、「利他的」な心の持ち主たちでした。
「地域おこし協力隊」のように、地域活性化の担い手として自分の力を発揮しようと、都会から田舎に移り、そのままその地に住み続ける例も増えています。東京に出て働いたら人生の成功者、といった「東京すごろく」から脱却し、「田園回帰」とも呼ばれる現象が起きています。
だから、そんな彼ら、彼女らに会った時には必ず「どうしてそんなに頑張れるの?」と聞いています。原動力は何か、彼ら、彼女らにとっての自己実現とは何か、それを知りたかったからです。でも、一様に不思議な顔をしながら答えてくれるのです。
「困っている人がいるからですよ。誰かが解決しないといけないでしょ。だからやっているんです」。
新しいタイプの力が芽生え始めているのかもしれません。こういう若者たちの力に、この社会の閉塞感を打ち破る、未来への可能性と希望があると信じています。
(すわ・ゆうぞう)