喫緊の課題「少子高齢化」を巡る国境を越えた協力関係構築のために!日・中・韓の現状と対策を比較検討した本格論集

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関連ワード
東アジアにおける少子高齢化と持続可能な発展
タイトル
サブタイトル
日中韓3国の比較研究
著者・編者・訳者
駄田井正・原田康平・王橋編
発行年月日
2010年 8月 11日
定価
5,500円
ISBN
ISBN978-4-7948-0845-5 
判型
A5判上製
頁数
428ページ

著者・編者・訳者紹介

編者-駄田井正(だたい・ただし)
1944年生まれ。久留米大学経済学部教授。理論経済学・文化経済学専攻(経済学博士)。編著書『21世紀の観光とアジア・九州』『自転車は街を救う』『筑後川流域における持続可能な地域の形成』など。
原田康平(はらだ・こうへい)
1948年生まれ。久留米大学経済学部教授。金融・情報専攻(工学博士)。著書『時系列分析再考』『経済・金融分析のためのVBAプログラミング』、『Excelで学ぶ実用統計』など。
王橋(Wang Qiao)
1960年生まれ。中国北京市化学工業局高級エンジニア、久留米大学大学院比較文化研究科後期博士課程、中国社会科学院老年科学研究センター副秘書長などを経て、現在、中国社会科学院人口与労働経済研究所副研究員、中国社会科学院EMBA教育センター教授。経済学博士。専門分野は社会保障制度研究、人口と環境政策、グリーン・ツーリズム。著書に、『中国における人口情報管理の近代化に関する研究』、『環黄海グリーンツーリズムに関する研究』、『2005年国勢調査』『調和的な社会の構築と高齢者問題』など。

内 容

 地球上で人間の生活に適した環境に物理的な限界がある以上、究極的にはどの国でも少子高齢化に直面する可能性があるといえる。少子高齢化は、日本を含む東アジアの国々にとってもすでに目前に差し迫った喫緊の課題であり、有用な対策が求められている。本書は、久留米大学経済学部と中国社会科学院人口・労働経済研究所が中心となって、東アジアの3国(日本・中国・韓国)から研究者が結集し、ここ10年にわたってこの課題に関する共同調査・研究を行ってきた成果の一部をまとめたものである。本書では、東アジアの各国で少子高齢化がどのように進展しているか、それが経済や社会にどのような影響をもたらしているか、そして年金・介護・少子化対策などを含めた福祉政策がどのように行われているかを調査し、比較検討している。各国の具体的な調査はそれぞれの国の研究者が担当したが、本書全体のテーマと方針はシンポジウムや共同研究会における議論・意見交換を下地としている。それぞれの国にはそれぞれの個別的な事情があり、ある国で成功したからといって同じ対策を別の国にそのまま適用することはできない。しかし、東アジアの各国が、互いの現状と対策を貴重な事例として参照しあうことには重要な意義があろう。そして、少子高齢化への対応は「持続可能な地球社会の創出」という、より大きな課題へと結びついていくだろう。温暖化問題をはじめとする地球規模の課題と同様、少子高齢化対策にも国境を越えた協力関係の構築が必要であり、本書がそれに向けた議論の一助となれば幸いである。
(編者 駄田井 正)

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