大雪山連峰を舞台に繰り広げられる自然・動物・人間の壮大な物語。読む者の心を捕えて離さぬ動物文学の最高峰が再生!
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大雪山連峰を舞台に繰り広げられる自然・動物・人間の壮大な物語。読む者の心を捕えて離さぬ動物文学の最高峰が再生!
- 関連ワード
- 新装合本 牙王物語
- タイトル
- 著者・編者・訳者
- 戸川幸夫著 田中豊美画 戸川久美解説
- 発行年月日
- 2018年 11月 15日
- 定価
- 1,980円
- ISBN
- ISBN978-4-7948-1107-3 C8093
- 判型
- 四六判並製
- 頁数
- 360ページ
著者・編者・訳者紹介
著者 戸川幸夫(とがわ・ゆきお)
1912年、佐賀県生まれ。東京日日新聞社(現・毎日新聞社)に入社後、1955年に小説『高安犬物語』で直木賞を受賞。作家専業となり動物小説を次々と発表、「動物文学」をジャンルとして確立。多数の小説や児童文学作品を手掛ける。
1912年、佐賀県生まれ。東京日日新聞社(現・毎日新聞社)に入社後、1955年に小説『高安犬物語』で直木賞を受賞。作家専業となり動物小説を次々と発表、「動物文学」をジャンルとして確立。多数の小説や児童文学作品を手掛ける。
内容
本書は、一九五六年から毎日新聞に連載された『山のキバ王』を、小・中学生から読める挿絵入り小説として新たに書籍化したものです(国土社刊・二分冊の旧版を新装合本)。六〇年以上前の作品ながら、一向に古さを感じさせないストーリーで、まさにいま読むべき小説と言えます。当初、連載は一〇〇回の予定でしたが、大好評を博し、一年以上にわたり三五一回まで続きました。その後、漫画家・石川球太さんの作画で『少年マガジン』(講談社)に一年以上連載されたほか、一九七八年にはアニメ『大雪山の勇者 牙王』として放映されました(フジテレビ)ので、現在五〇歳以上の方々には馴染み深いかもしれません。本書が若い読者を得れば、三世代にわたって読み継がれることになります。このたび本書の刊行にあたり、北海道上川郡東川町のご協力を得ることができたのは、物語の主たる舞台が大雪山連峰だからです。その主峰旭岳(二二九一メートル)の麓で繰り広げられたキバと殺人熊ゴンとの戦いをはじめ、すべてはこの町で起こった出来事なのです。『牙王物語』には、作家・戸川幸夫が生涯大切にした生き方が強く投影されています。人間に一番近しい動物、素朴で純真な犬の姿を借りて、人がその一生を尊く、強く、堂々と生き抜いていこうとする際に体験するであろう喜びや悲しみ、そして苦しみや怒りが、全編を通じて生き生きと表現されているのです。キバの気高い姿は、発表当時の読者の心にずしんと響いたのでしょう、その後長らく愛され、六〇年の月日を超えてここに再生します。今後も老若男女を問わず、心に響く作品として読み継がれていくことでしょう。
(編集部)
(編集部)