子どもはみんなアーティスト! 想像力と絵を描く喜びをやさしく温かくときはなつ、現代版『てん』日本上陸!
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子どもはみんなアーティスト! 想像力と絵を描く喜びをやさしく温かくときはなつ、現代版『てん』日本上陸!
- 関連ワード
- まちがいなんて ないよ
- タイトル
- 著者・編者・訳者
- コリーナ・ルウケン文・絵 島津やよい訳
- 発行年月日
- 2021年 1月 25日
- 定価
- 1,980円
- ISBN
- ISBN978-4-7948-1172-1 C8771
- 判型
- A4判変形
- 頁数
- (210×254 mm)上製 オールカラー54ページ
著者・編者・訳者紹介
作者紹介 Corrina LUYKEN(コリーナ・ルウケン)
新進気鋭の絵本作家。
1978年サンフランシスコ生まれ、ミドルベリー大学卒。
『わたしのこころ(My Heart)』(2019年、未邦訳)は『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラー。
作品はいずれも子どもの感性や想像力を豊かに育む副教材として全米の教育現場で採用されている。
本書が初邦訳。
新進気鋭の絵本作家。
1978年サンフランシスコ生まれ、ミドルベリー大学卒。
『わたしのこころ(My Heart)』(2019年、未邦訳)は『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラー。
作品はいずれも子どもの感性や想像力を豊かに育む副教材として全米の教育現場で採用されている。
本書が初邦訳。
内容
お絵描き、苦手です。最大の原因は、学校時代に写生の授業で「デッサンがおかしい」「よく見て描きなさい、木はそんなかたちしてないでしょ」なんて先生に言われて、意気阻喪した経験にあります。作品の巧拙・優劣を「評価」されるたびに、この世には「ただしい描き方」があって、じぶんの絵は「まちがい」なのだと、気持ちがちぢこまっていきました。恥ずかしながら、大学で美術史を聴講してはじめて、表現や創作とはこれほど自由なものなのかと驚きました。古今の美術作品や画家の仕事の内実に早くからふれていれば、わたしももう少し絵心をもてていたかもしれません。ほんとうは、絵には「ただしい描き方」も「まちがい」もない。見えたまま、心にうつしだされたままに描けばいい。デッサンなどの技術はあとで習得できますが、感情や想像力を解放して自由に描く感覚は、幼いころに抑圧されると容易にはとりもどせません。それが後年、精神の貧困となってあらわれもします。美術教育とは本来、情操教育であるべきなのです。本書はこんなふうに語りかけてきます―デッサンだのプロポーションだのは気にしないで! あなたはいま「まちがった、描き損じちゃった」と思っただろうけど、そのまま描きすすめてみて。どんな風景が見えてくる?―と。作者は学校で絵の手ほどきをするなかで、子どもたちがみずからを解放するよう励ませば、どんな「描き損じ」もすばらしい作品に発展するのをまのあたりにし、それにヒントをえて本書を完成させました。やわらかくのびやかな描線、漆黒のインクと温かなパステルカラーの美しいコントラストが、子どもはもちろん大人をも表現・創作へといざないます。ピーター・レイノルズの古典『てん』から二〇年、図画ぎらいの心を解放する新たな名作の誕生です。『てん』同様、美術だけでなくあらゆる分野で求められる想像力・創造力を養うための副教材としても最適です。
(しまづ・やよい)
(しまづ・やよい)