「困った生徒」はいつでもどこでも大ピンチ! 崖っぷちの子どもたちを支えるためのヒント満載の教育ドキュメント

978-4-7948-1260-5

ネット書店で注文

「困った生徒」はいつでもどこでも大ピンチ! 崖っぷちの子どもたちを支えるためのヒント満載の教育ドキュメント

関連ワード
「困った生徒」の物語 リアルな教育現場をのぞく
タイトル
サブタイトル
リアルな教育現場をのぞく
著者・編者・訳者
磯村元信編
発行年月日
2024年 3月 25日
定価
2,200円
ISBN
ISBN978-4-7948-1260-5 C0037
判型
四六判並製
頁数
266ページ

著者・編者・訳者紹介

編者
磯村元信(いそむら・もとのぶ)
1957年生まれ。
複数の都立高校で14年にわたり校長を務め、学び直しや不登校の高校を若手のボトムアップで改革し、退学者を半減させる。
NHK『クロ現』などで改革の実践が紹介される。
著書に『さらば学力神話』(新評論)。
現在、ぼうず教育実践研究所代表。

内容

 あるときから、いびつに歪んだフラスコの画像が脳裏に焼き付いて離れなくなった。フラスコの首の部分は細く長く伸び続け、下部のふくらみは横へ横へと広がっている。そして、下部のガラスがひび割れて、中身が漏れ出している。
 このようなフラスコは、今の日本社会や教育界を象徴する姿かもしれない。上部は上へ上へと、下部は横へ横へと広がっている状態、まるで二極化する「経済力フラスコ」と「学力フラスコ」のごときである。
学校教育においては、誰もが長く伸びた首の部分に注目し、少しでも偏差値の高い上級学校への進学を夢みている。その一方、深刻な課題を抱えた子どもたちは、「学力フラスコ」の底で自己肯定感をもてずに悶々とした日々を送っている。現在、そんな困った子どもたちが増加の一途をたどっている。
 このような「困った子どもたち」、まちがいなく言えることは、彼ら彼女ら自身が一番困っているということだ。そして、こんな子どもたちとかかわっている保護者や教員、さらに外部支援者もとことん困っている。「誰一人として取り残されない学びの保障」と文部科学省は言っている。この言葉の意味を、本当に分かって使っているんだろうか?
 ぜひ本書で、「困った生徒」の集まる学校をのぞいてみていただきたい。そして、「誰一人として取り残されない」という言葉の重さを一緒に考えていただきたい。さらに、ご自身がフラスコのどの部分にいるのか、熟考していただきたい。筆者は、首の部分に存在する人は全体の二割弱だと思っている。その人たちが、すべてを決めている!
(いそむら・もとのぶ)

好評既刊書

, , , , , , , ,