現代福祉国家と自由
国家が保障する自由のなかで自律的市民としてのシティズンシップをどう確立すべきか
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現代福祉国家と自由
- タイトル
- サブタイトル
- ポスト・リベラリズムの展望
- 著者・編者・訳者
- 金田耕一著
- 発行年月日
- 2000年 9月 20日
- 定価
- 3,080円
- ISBN
- ISBN4-7948-0495-4
- 判型
- 四六判上製
- 頁数
- 236ページ
著者・編者・訳者紹介
著者-金田耕一(かなだ・こういち)/1957年広島県に生まれる。早稲田大学大学院政治研究科博士後期課程退学。博士(政治学)。政治理論・思想専攻。現在、宇都宮大学教育学部助教授。著書『メルロ=ポンティの政治哲学』(早稲田大学出版部、1996年)。共著書『政治思想史講義』(早稲田大学出版部、1991年)、『西洋政治思想史II』(新評論、1995年)、『両大戦間期の政治思想』(新評論、1998年)、他。
内 容
本書は、政治学の中心的問題である自由・隷属・帰属を、現代の福祉国家という条件のもとで考察したものである。
第1章では「ふたつの自由の概念」(I・バーリン)以後の政治的自由をめぐる議論のなかでもちいられている説明概念をとりあげ、それらが自由にたいしてもつ含意を明らかにした。
第2章では、「国家による自由」を保障するさいに福祉国家が示す特異な性格を考えるために、福祉国家を生みだした思想と実践の歴史的スケッチを試みている。
第3章では、現代のシティズンシップをめぐる論争を紹介しながら、市民であることと自由の問題について考えている。
第四章では、現代の自由の可能性に示唆をあたえる思想家たちの議論を再構成することをつうじて、現代の自由についての若干の展望を示した。以上、全体をつうじて探求されているのは、福祉国家を自由の条件とはするもののそれを礼賛することなく、また福祉国家を批判するがそれを全面的に批判することのない、そうした福祉国家における自由と帰属の可能性である。
第1章では「ふたつの自由の概念」(I・バーリン)以後の政治的自由をめぐる議論のなかでもちいられている説明概念をとりあげ、それらが自由にたいしてもつ含意を明らかにした。
第2章では、「国家による自由」を保障するさいに福祉国家が示す特異な性格を考えるために、福祉国家を生みだした思想と実践の歴史的スケッチを試みている。
第3章では、現代のシティズンシップをめぐる論争を紹介しながら、市民であることと自由の問題について考えている。
第四章では、現代の自由の可能性に示唆をあたえる思想家たちの議論を再構成することをつうじて、現代の自由についての若干の展望を示した。以上、全体をつうじて探求されているのは、福祉国家を自由の条件とはするもののそれを礼賛することなく、また福祉国家を批判するがそれを全面的に批判することのない、そうした福祉国家における自由と帰属の可能性である。