スウェーデンの持続可能なまちづくり
あなたはいつまで崖に向かって走るバスに乗り続けますか。
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- 関連ワード
- スウェーデンの持続可能なまちづくり
- タイトル
- サブタイトル
- ナチュラル・ステップが導くコミュニティ改革
- 著者・編者・訳者
- サラ・ジェームズ&トルビョーン・ラーティ著
- 高見幸子監訳・編著/伊波美智子解説
- 発行年月日
- 2006年 9月 15日
- 定価
- 2,750円
- ISBN
- ISBN4-7948-0710-4
- 判型
- A5判並製
- 頁数
- 284ページ
著者・編者・訳者紹介
監訳者-高見幸子(たかみ・さちこ)
1995年から、スウェーデンへの環境視察のコーディネートや執筆活動等を通じてスウェーデンの環境保護を日本に紹介。
1999年から、国際NGOナチュラル・ステップ・ジャパンの日本代表。企業・自治体の環境対策の支援活動を展開中。http://www.tnsij.org/
1995年から、スウェーデンへの環境視察のコーディネートや執筆活動等を通じてスウェーデンの環境保護を日本に紹介。
1999年から、国際NGOナチュラル・ステップ・ジャパンの日本代表。企業・自治体の環境対策の支援活動を展開中。http://www.tnsij.org/
内 容
スウェーデンに本部をおく環境NGO「ナチュラル・ステップ」が日本に紹介されてからちょうど10年がたった。その発端となったのが『ナチュラル・ステップ』(K=H・ロベール/市河俊男訳、新評論、1996年)の翻訳出版であり、私がその第2弾として『ナチュラル・チャレンジ』(K=H・ロベール、新評論、1998年)を訳出して刊行した。そして今回、3冊目となる本書を、私の仲間たちとともに訳出および執筆して出版することになった。私はこの10年間のナチュラル・ステップの活動を伝える機会に恵まれたことをうれしく思っている。
ナチュラル・ステップとは、次第に深刻化する環境問題、貧困問題を見据え、社会が環境的・社会的に持続可能(サスティナブル)なものに転換することをミッションに発足した団体である。1989年にスウェーデンで発足し、以降、活動を各国に広げながら、自治体や企業を主な対象として、持続可能なまちづくりや組織変革のための教育とコンサルティングを行ってきた。本書は、特に持続可能なまちづくりに取り組む全ての方々のために書かれた、成功事例を含む実践の書である。
スウェーデンには289の地方自治体があるが、そのうち60を超える自治体が「環境自治体」として、環境NGOナチュラル・ステップが提唱するフレームワークを採用し、持続可能性のために根本的な変化を起こしている。本書では、農業、教育、エネルギー、建築、産業などまちづくりに関わる諸分野の成功事例を紹介し、サスティナブルな地域づくりの知恵をまとめている。同書に登場する環境自治体には、人口が増え続ける都市もあれば、過疎に悩む寒村もある。規模も経済状況も異なるコミュニティが、それぞれが直面する個別の課題に対応しながら、持続可能な発展を遂げているのだ。その結果、脱化石燃料への政策転換、ゴミのリサイクル率90パーセント達成、健康的でエコロジカルな建造物の建設、生態系の復元など様々な成果を挙げている。
過疎化、少子化、財政赤字など、日本の自治体が直面する課題に対峙するためにも、自治体で環境行政に携わる職員の方々、そして地域で社会参加を進める市民の方々、本書を持続可能な発展のための実践的な事例集として活用されることを待望している。