地上の楽園
キリスト教文明圏の集団的心性史。「楽園」を巡る心の歴史
ネット書店で注文
- 関連ワード
- 地上の楽園
- タイトル
- 著者・編者・訳者
- ジャン・ドリュモー著
- 西澤文昭・小野 潮訳
- 発行年月日
- 2000年 11月 15日
- 定価
- 4,620円
- ISBN
- ISBN4-7948-0505-5
- 判型
- A5判上製
- 頁数
- 396ページ
著者・編者・訳者紹介
著者-Jean Delumeau(ジャン・ドリュモー)/アナール派の第三世代に属するフランスの歴史家。1923年6月18日ナント生まれ。パリ高等師範学校卒業。『16世紀後半のローマの社会・経済』で博士号を取得。『ルネサンスの文明』等の著作によって文化史の分野に研究の中心を移し、1975年から1994年までコレージュ・ド・フランス教授に就任。西洋における宗教的心性史講座を担当。フランス心性史研究の第一人者としての地歩を築く。邦訳書は『恐怖心の歴史』(1997年、新評論)がある。
内 容
「世の終わり」への不安を乗り越えるために近代以前の西洋人の心性は何を求めたか
本書は、「創世記」に描かれた「エデンの園」あるいはその痕跡、あるいはその代替物が果たしてこの地上に存在するのかという、キリスト教化された西欧人にとってはきわめて重要な問題を扱っている。
すべては「原罪」を遡る。もしアダムとイヴが楽園を追われていなかったなら、我々の暮らしはどう変わっていたのかという率直な疑問。原罪以後、人間に科された罪の重さを考えれば、きっと「エデンの園」はこの上なく快適であったはずだとする確信。
時代がルネサンス、大航海時代へと進むと、新しい知見は中世の空想じみた仮説を否定していったが、他方、新時代のもたらす知的道具を駆使して、人々は新たな「楽園」の発見へと奔走することになる。
すべては「原罪」を遡る。もしアダムとイヴが楽園を追われていなかったなら、我々の暮らしはどう変わっていたのかという率直な疑問。原罪以後、人間に科された罪の重さを考えれば、きっと「エデンの園」はこの上なく快適であったはずだとする確信。
時代がルネサンス、大航海時代へと進むと、新しい知見は中世の空想じみた仮説を否定していったが、他方、新時代のもたらす知的道具を駆使して、人々は新たな「楽園」の発見へと奔走することになる。
[ジャン・ドリュモー関連書籍]
ジャンル | 表紙イメージ | タイトル | 著者・編者・訳者 | 発行年月日 | 価格(定価) | ISBNコード | 頁数 | 備考 |
歴史-文化史 |
〈楽園の歴史Ⅰ〉 地上の楽園 |
ジャン・ドリュモー著 西澤文昭・小野 潮訳 |
2000年11月15日 | 4410円 | ISBN4-7948-0505-5 | A5判上製 396頁 |
||
〈新刊〉 歴史-文化史 |
〈楽園の歴史Ⅱ〉 千年の幸福 |
ジャン・ドリュモー著 小野潮・杉崎泰一郎訳 |
2006年10月23日 | 7350円 | ISBN4-7948-0711-2 | A5判上製 656頁 |
||
西欧文明史・心性史 |
罪と恐れ
西欧における罪責意識の歴史/十三世紀から十八世紀 |
ジャン・ドリュモー著 佐野泰雄・江花輝昭・久保田勝一・江口 修・寺迫正廣訳 |
2004年12月20日 | 13650円 | ISBN4-7948-0646-9 | A5判上製 1200頁 |
||
歴史-文化史 |
恐怖心の歴史 |
ジャン・ドリュモー著 永見文雄・西澤文昭訳 |
1997年2月 | 8925円 | ISBN4-7948-0336-2 | A5判上製 864頁 |